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【あおり運転裁判】司法が文系職業の最高峰である理由

こんにちは、管理人Kです。

 

昨年6月に起きた、あおり運転を受けた車が停車した後に追突され、家族4人が死傷した事故の裁判が始まりました。

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ポイントは運転中の行為を処罰する「危険運転致死傷罪」が適用されるかどうかということになりますが、今回はこの裁判を深掘りすることが目的ではありません。

 

 

今回考えたいのは「司法」という仕事についてです。

 

 

今回のような理不尽な事件の場合、多くの人が「殺人と同じ」・「死刑が妥当」という感情を持っていると思いますが、裁判官は国民感情を基に判決を出すわけにはいきません。

 

様々な証拠や当時の状況、犯人の態度などを判断材料として、現行の法律や過去の判例に基づき、最も最適な判決を下すのが裁判官の仕事となります。

 

 

ただ、裁判というのは担当する裁判官によって下される判決が変わってくるものです。

 

裁判官によっては国民感情を重視する判決を下す人もいるでしょうし、一方で過去の判例にならって機械的な判決を下す人もいるでしょう。

(もちろん法律の解釈の範囲内でですが。)

 


このあたりの曖昧さが司法のような文系学問・職業の特徴であり、また難しさでもあるのではないでしょうか。

 

 

例えば理系職業の代表である「ものづくり」は自然界のルールに則ったものであり、誰がやっても同じ結果となるのが基本です。

 

自然原理に逆らうものは作れませんし、手順に沿って組み立てれば誰がやっても同じものができあがるわけです。

(1つの例えです。ものづくりをバカにしているわけではないので悪しからず。)

 


一方で文系職業の場合、則るルールは人間が作った「法律」「規則」となります。

 

「法律」や「規則」は人間が作るものである以上必ず抜け穴はありますし、また読む人によって解釈が異なってくるものです。

 

つまり、携わる人によって結果が異なるのが文系仕事の大きな特徴なのです。

 

 

先ほどの裁判の話に戻りますが、その判決によっては人の一生を左右し、合法的に人を殺すことすらできてしまいます。

 

そのため、曖昧さが特徴な文系職業の中でも、冷静な判断力、高度な読解力、幅広い知識、強靭なメンタルなど、特に高い能力が求められます。

 


こうした点が「司法が文系職業の最高峰である理由」なのだな、と改めて考えさせられました。

 


管理人もかつて法律関係の仕事に憧れたこともありましたが、決して楽ではない、また楽しくもない仕事だということを考えると、ならなくて正解だったかな、とも思います。

 

それでは。